アメリカの大学と日本の大学の違いとは

この記事で覚えてほしい・紹介しているポイント

  • 発言に重きを置くアメリカに対し、日本は受け身のスタイル
  • アメリカではグループで考える課題が多い一方、日本は個人で進める課題が中心
  • フリースタイルで書けるアメリカの履歴書&フォーマットが決まっている日本の履歴書

授業に対する姿勢

アメリカの授業では、学生が積極的に発言する自由なスタイルです。
分からないことを質問するだけでなく、自分の意見を述べるため、講義が盛り上がることが多々あります。
積極的な発言は成績に関わってくるぶん、重視される項目です。

一方日本は、講師の話を聞く受け身のスタイルです。義務教育の間は先生の話を聞き、その内容をノートにとる流れが一般的です。
生徒に意見を求めることもありますが、アメリカのように手を自由に上げることは少ない傾向にあります。
大学のゼミ・講義のなかにはディベートを設けることもありますが、意見を対立させる機会はアメリカと比べて多くないでしょう。

授業中の飲食については、アメリカの場合、講義中の飲食が許されているところもあります。ただし、常識から逸脱する行為はNGです。
対して日本では、授業中に飲み物を飲んだり、食べ物を食べたりすることはほぼありません。
飲み物はかろうじてOKのところもありますが、授業によっては飲食禁止である旨を提示しています。

課題の多さ

アメリカの場合、復習はもちろん、予習もやっておかなければ授業についていけない…というケースが多いそうです。
宿題とは別で、カリキュラムに大きな課題と試験が組み込まれているため、自主学習はマストといえます。

また、個人で考える課題よりもグループで取り組む課題が提示されるのも大きな特徴です。
複数名のクラスメイトとコミュニケーションをとる場が設けられるため、個の積極的な動きが求められます。
成績は提出物を出すたびに更新されるシステム。日本のように期末につけられるものではありません。

日本の場合、自身が専攻するコースによって、レポート作成・プレゼン発表などの課題が設けられます。
授業によって宿題の量はまちまち。複数名で協力して仕上げる課題よりも、個人で取り組む課題が多い傾向です。
日本は中間・期末時期にテスト&大きい課題が提示されます。そのため、テスト前に集中して勉強する学生が多い状況です。学期末には一人ひとりの成績がまとめてつけられます。

履歴書の違い

アメリカの履歴書には、日本のようなフォーマットはありません。
基本的に記載するべきことは決まっているものの、どのように書くかは自由なので、その人のセンスが問われます。
日本の履歴書の必須項目とされる生年月日・志望動機・顔写真も、アメリカの場合は企業側から要求されるまで記述をしなくてOK。
外見や性別、年齢ではなく、人柄・実力で、企業に適した人材を選びます。

一方日本はフォーマットがある程度決まっています。
中には企業独自の履歴書やエントリーシートが用意されているため、その内容に従って履歴書を作成するのが一般的です。
性別・生年月日・顔写真は必須。第一印象を良く見せるよう、写真館で写真を撮る人もいます。