今さら聞けない「レジュメ」の作り方

この記事で覚えてほしい・紹介しているポイント

  • 表紙をはじめ、発表の目的・内容・用語解説・参考文献をしっかり作成する
  • レジュメの作成ポイントは「分かりやすく簡潔に」
  • 印刷前には十分な余白やページ番号が振られているか確認する

レジュメの基本構造

講義のプレゼンや研究発表を行う際、レジュメ作成が必要になる場面が多々あります。
高校生のときに書いていた小論文とは構造が異なるため、基本構造は確実に知っておきたいところです。

まず、表紙は必ず作りましょう。いきなり文章が始まってしまっては、誰が作成したものなのか把握できません。
タイトルはもちろんのこと、所属学部・学科、学年・名前・日付を記載してください。発表を行った理由や背景となる「発表の目的」も必ず記載しましょう。取り扱う議題について、分かりやすく簡潔に説明を加えるのがマストです。

議題によっては難しい言葉が頻繁に出てくるため、聞き手側・読み手側が把握しやすいよう、簡潔な解説を加えるのも忘れてはいけません。
発表やプレゼンを深い内容にするには、研究・データに基づいたエビデンス(証拠)を盛り込む必要があります。そのときに参考にした文献もしっかり記載しましょう。

レジュメ作成・発表のポイント

最も重要なポイントは「分かりやすく作成されているか」です。
レジュメは発表内容をすべて盛り込んだものではなく、発表内容を相手に伝えやすくする資料の一つ。
メインの発表内容をレジュメに詰め込むと膨大な情報量になるため、読む気力がなくなってしまいます。重要なポイントを箇条書きにしたうえで、分かりやすくまとめましょう。

また、人は耳から入ってくる情報を把握しづらくなったときは、目から入る情報に意識が向くといわれています。
レジュメを目で追いやすいよう、話し手はゆっくり話すだけでなく、レジュメのどの部分を今読んでいるかを伝えるのも重要です。

レジュメの作り方

一般的なレジュメはA4用紙で印刷するのを考えて作成します。枚数が多すぎると読む気がそがれてしまうため、枚数は1~3枚程度に収めましょう。
用紙が2枚以上と複数にわたる場合は、A4用紙2枚をB4用紙1枚に縮小すると見やすくなります。

印刷前には、十分な余白が設定されているか必ず確認しましょう。
なぜなら聞き手側は発表を聞きながらメモを取ることが多いからです。余白がないと発表の重要な点を見返すことができません。

ページ番号が振られているのも大切なポイント。聞き手側がどこまで話しているか把握しやすいだけでなく、発表時に「4ページの表をご覧ください」というように分かりやすく説明ができます。