自己分析に苦手意識を持つ人が陥りがちな勘違いとは?

冷静な自己分析は自分を好きになる必要はなく、終わりもない

自己分析が苦手という人の中には、分析するためにはまず最初に自分自身のことを好きにならなければいけないと考える人がいます。
しかし、自分のことが大好きでも大嫌いでも、自己分析という作業にとってはあまり直接的な影響はありません。
自己を分析するということは、できるだけ冷静かつ客観的に己を理解し、言葉で表現するという作業です。
イメージとしては、自分という人間を別の場所から観察しているようなつもりで、できるだけ第3者の目線で分析するのがおすすめです。

自分という人間は、簡単な言葉で表現できるほど単純なものではありません。
その時のライフステージや経験値などによって、自身の考え方や価値観などは常に変動します。
環境によっても自己は常に変わり続けているため、自己分析に関しても変化していると考えなければいけません。
1回しっかり分析したら終わりというわけではありませんし、どこかで自己分析が完了するということはありません。
この作業は、終わりのない作業なのです。

過去のことを思い出せなくても問題なし

自己分析をする際には、過去の自分を振り返ることで自身という人間を分析するために役立つこともあるでしょう。
記憶力に自信がない人にとっては、昔のことを思い出せないので自己分析はできないと考えることがあるかもしれませんが、それは正しくはありません。

もしも子供の頃の自分や、過去に自身が関わった特定のイベントに関しての記憶が鮮明でなければ、関係者に聞くということはできるでしょう。
それに過去の自分を思い出せなくても、現在の自分を冷静かつ客観的に分析することによって、ある程度自分という人間を理解することは十分に可能です。

自己分析が苦手な人はどうする?

自己分析が苦手な人は、分析方法を工夫することによって、より的確な自己分析が可能となります。
その中でも比較的トライしやすい方法の一つに、モチベーショングラフというものがあります。
これは自分の過去をざっくり振り返ったうえで、年齢や年代ごとにざっくりと、自身のモチベーションの高さをグラフとして表現するというものです。
例えば、高校受験に失敗したので高校生の頃はモチベーションが低かったというのもアリですし、大学時代に彼氏と別れてからはモチベーションが最低になった、というのもOKです。

このようにグラフ化することによって、自身はどんなタイミングやきっかけでモチベーションがアップするのか、もしくは下がるのかが視覚化できるでしょう。
またこのグラフ上にその頃の自分を表現する言葉を書き込むことで、より具体的な分析結果を導き出しやすくなります。