手を出してはならない「ブラックバイト」とは?

学生が陥りやすい罠!ブラックバイトとは?

学生のアルバイトには、たくさんの種類があります。
それぞれ時給が異なるので、同じバイト時間でも、どんな時給のお仕事をするかによって受け取るお給料の額は異なります。
そう考えると、少しでも高時給のアルバイトをしたほうが効率的に稼げると思いませんか?

しかし、バイトの中にはブラックバイトと呼ばれる違法なお仕事もあるので注意が必要です。
社会人としての基本的な知識がある人なら、非現実的な条件で未経験者を雇うバイトはもしかしたらブラックバイトなのではないかと気づけます。
しかしこれまでバイト経験がない学生にとっては、条件が良いお仕事でサクサクと短時間で稼げるとなると、ブラックバイトと知らずに働いてしまうリスクがあります。

ブラックバイトの特徴

ブラックバイトには、いくつかの特徴があります。
1つ目は、違法はバイトです。
オレオレ詐欺の受け子などのバイトは、学生が詐欺の手伝いをするとは知らずに騙されてしてしまうことが多いブラックバイトです。
違法性のアルバイトをしてしまうと、後から知らなかったと言っても許されません。
被害者が出るようなお仕事なら、逮捕されて実刑となる可能性もあります。

2つ目の特徴は、労働基準法を無視した条件で働かせるバイトです。
賃金の未払いがあったり、サービス残業を断れない雰囲気だったりする職場はかなりブラック性が高いバイト先と言えます。
その他にも、バイトを辞めたくても止めさせてくれないとか、勤怠管理がアバウトすぎて就労時間を証明できる書類がないという場合にも注意が必要です。

就業時間の前に行うミーティングや仕事の後の清掃作業に関しても、本来は労働時間に含まれるため賃金が発生します。
しかしブラックバイトだと、そうした作業や雑務に賃金が発生しないケースがあり、場合によっては従業員もそういうものだと思って違法性を疑わないことも多いのです。

ブラックバイトはどこに相談したら良い?

もしもブラックバイトをしてしまったと感じたら、相談できる窓口はいくつかあります。
1つ目は、総合労働相談コーナーです。
全国の労働局や労働基準監督署に設置されている窓口で、基本的には無料で利用できます。
おかしいなと感じている点が合法なのかどうかを確認することもできますし、悩みを相談する窓口としても機能してくれます。

2つ目は、労働基準監督署です。
ブラックバイトでトラブルが起こった時には、ここへ相談するのがおすすめです。
法的に賃金未払い分の強制支払などを行う権限はありませんが、ブラックバイトの企業へ立ち入り調査をするなどして法的に解決しやすい環境を作ってくれます。

3つ目は、弁護士です。
有料のサービスなので、ブラックバイトで悩んでいる学生にとってはハードルが高いかもしれません。
しかし賃金未払い分を法的に解決するには、弁護士に相談しなければいけません。
上記2つの窓口に相談してみて、それでも解決できなければ、保護者と話し合って弁護士へ相談するという解決策もあるということは知っておきましょう。