ウィズコロナで不安を感じる学生は多い
コロナ前の学生生活と言えば、大学で授業を受け、友人たちとサークル活動などを楽しんだり、アルバイトをしてお小遣いや生活費を稼ぐというライフスタイルが一般的でした。
しかしウィズコロナの昨今においては、そうした定番だと考えられていた学生生活が大きく変化し、戸惑いや不安を感じる学生は少なくありません。
ウィズコロナにおける学生の不安には、さまざまなものがあります。
例えば、経済的な不安です。
アルバイトができないために生活費が苦しかったり、学費を捻出できないという人もいます。
学生本人だけでなく、実家の生活がコロナ禍において経済的な圧迫を受けることが、学生にも影響を及ぼしているケースも多いです。
社交に関する不安もあります。
特に一人暮らしをしている学生の中には、授業がオンラインで誰とも会話をせずに過ごしているというケースもあります。
友達ができないまま卒業してしまうのではないかという不安もあるでしょう。
進路や就活に対する不安もあります。
就活そのものがオンライン化する中では、企業の雰囲気を肌で感じられないまま就職先を決めなければいけません。
また企業の中には採用控えをしている所も多いため、就職そのものが難しくなる可能性も否めません。
オンライン授業の浸透状況
コロナ禍においては100%オンライン授業へ移行した大学も、ウィズコロナの時代に突入してからは、少しずつ対面授業を取り入れている大学が多くなっています。
大学によって対策は異なるものの、現在でも100%オンライン授業というケースは少なく、多くはオンラインと対面を内容やカリキュラムによって組み合わせたハイブリッド方式を取り入れており、学生が少しでもキャンパスで学べる体制づくりに力を入れています。
各大学のコロナ対策はどうなってる?
各大学は、それぞれ独自にコロナ対策を行っています。
どこまでオンラインで対応するのかについても、大学によって異なります。
しかし、研究などが必要となる専攻分野においてはオンラインだけでは対応できないケースは多く、大学側でもそれぞれ工夫しています。
例えば東京大学では、大学ごとに基準を決めるのではなくキャンパスごとに方針が異なります。
キャンパス内の活動をどこまで制限するかを5段階に分けたうえで、状況に応じてオンライン抗議を取り入れています。
実験や実習を必要とする学生が多い山梨大学では、オンラインと対面授業のハイブリッドを実施しています。
学生をこれまでより少人数のグループに分けたうえで、学ぶ内容に応じてオンラインか対面化をフレキシブルに決めるという方針です。
看護や食に関する専攻が多い宮城大学では、学生たちの動線ができるだけ重ならない入退館の方法を考案し、生徒たちが遵守することで対面授業を施工しています。
屋内では換気や空調設備のための改修工事を行ったり、ソーシャルディスタンスを保つなどの工夫もしています。